地鎮祭のお話
お家を建てる工事に入る前、行う行事がありますよね?
…そうです。「地鎮祭」です!
地鎮祭とは、家を建てる土地の神様に、土地の利用を許可してもらうよう祝い鎮める儀式でもあります。
正式には「とこしずめのまつり」と呼びます。
基本的な祭儀の流れは神社の祭儀とほぼ同様です。
そのなかでも特徴的なこととして3つの行事が行われます。
1つは「祓いの行事」です。四方祓の儀と称して、敷地の四隅と中央を祓い清め、供え物をして土地の安全を願います。
2つ目は「起工の行事」です。刈初め(かりぞめ)の儀・穿初め(うがちぞめ)の儀と称して、施主・施工者が忌鎌(いみかま)・忌鍬(いみくわ)・忌鋤(いみすき)などにより、草を刈り、地を掘る所作を行い、神様に工事の開始を奉告します。
3つ目は「供物の行事」です。鎮物(しずめもの)埋納の儀と称して、神霊を和め鎮めるために鎮物の品を捧げて、工事の無事安全を祈念します。
お供物は正しくは「神饌」(しんせん)といいます。
清酒、お米、塩、水に加えて、海の幸(尾頭付きの魚、昆布、するめなど)、山の幸(果物)、ナス・きゅうりなどの地面の上にできる野菜、イモなど地面の下にできる野菜などを用意します。初物やお菓子を供えたりもします。
ちなみに、刈初めの儀や穿初めの儀の際、恥ずかしいと思われる方もいらっしゃるようですが、
「えい!えい!えい!」と掛け声を掛けます。これには諸説ありますが、繁栄を祈って「栄!栄!栄!」という意味があります。
そう思うと恥ずかしくないですよね??
地鎮祭は、どうしてもやらなければいけないものではありませんが、お家を建てる際、いろいろな気持ちを込めて地鎮祭を行う事を、弊社では一般的にオススメしています。
