年末の大掃除①
いよいよ今年も終わりが近づいてきましたね。
大掃除をする方がほとんどかと思います。
大掃除のルーツは「煤払い(すすはらい)」です。
昔は家の中に囲炉裏やかまどがあり、家の中が煤だらけになったので、煤をはらうことが掃除をすることの象徴でもありました。
また、「払う」という言葉には「清める」という意味もあります。
煤払いの日は、一般的に12月13日なんだそうです。
旧暦12月13日は、婚礼以外は万事に大吉とされる鬼宿日(きしゅくにち)だったため、
江戸時代に江戸城で煤払いが行われるようになり、それが一般に広がったと言われています。
ではなぜ吉日を選んで煤払いをするようになったのでしょうか?
それは煤払いというのは、単なる掃除ではなく、新年を司る年神様を迎えるための神聖な清めの行事だったからです。
(年神様は、家々にやってきて新年を生きる力や福徳を授けてくださいます!)
そもそも一連のお正月行事というのは、新年を司る年神様をお迎えするために成立しました。
年神様を迎える前の準備として家中を清めることが煤払いにあたります。
床の間、居間、神棚、仏壇はもちろん、特に念入りに掃除したのが台所です!
台所というのは、家族が生きていくために欠かせない料理を作る場ですから、台所を汚くしていると
生命力も落ちやすく、その家の運も逃げてしまうと考えられているからです。
(台所は台所で、かまど神(荒神様)が居るとも言われています。)
続きはまた次回…。